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コラム(2018年分)

ここでは、日々の出来事やこれまでの体験をスクラップのように雑感的に記しながら、仕事を離れちょっと一息入れる感じで断片的な自己紹介をしていきます。

平成最後の年

2018年12月28日

今年は平成として最後の年となりました。そこで、平成という年代を簡単にそして私的に振り返ってみます。

平成年代の初頭、日本はいわゆるバブル経済の没頭を迎えていました。その後バブル経済は崩壊し、長らく景気の低迷が続きました。

平成の30年間を通して、震災が多かった印象があります。特に阪神淡路大震災と東日本大震災は記憶に鮮明です。地下鉄でのテロなど大事件もありました。

ノーベル賞受賞者が多く出るようになったのも平成年代の特徴かもしれません。日本人がノーベル賞を取るのもそう珍しいものではなくなりました。

スポーツ界に目を向けると、オリンピックで日本人選手がメダルを取るなど活躍が目立ちました。個人的には、サッカーの日本代表がワールドカップに初出場したのが印象に残ります。Jリーグも平成に入り開幕したのを思い出します。野球は、最近サッカー人気に押され気味ですが、平成に入り、野茂や、イチロー、松井など、メジャーリーグで活躍する日本人選手が出始めました。今は何といっても、大谷選手に注目が集まります。

個人的趣味の高校野球観戦ですが、平成年代に入り、私学強豪校の一人勝ち的な様相を呈しています。良い選手はますます強豪校に集中しているようです。公立高校が制約された条件の中でどれだけ私立の強豪校と戦えるのか、楽しみではあります。今後、高校野球は、投手の球数制限など多くの課題と向き合わなければならないでしょう。高校野球が持つ伝統的で本質的な部分にどのような変容がなされるのか、注目しています。

平成が終わり、来年は新たな年号を迎えます。2020年には東京でオリンピックが開催されます。

震災のない平穏な世の中を、次の年代とともに迎えられれば、これに越したことはありません。

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平成最後の・・・

2018年11月28日

11月23日は勤労感謝の日でした。

勤労感謝の日が祝日となったのは昭和23年ですから、必ずしも古くからその名の祝日があったたわけではありません。

その由来は、飛鳥時代(7世紀ころ)皇極天皇の世に始まった皇室行事としての新嘗祭(にいなめさい)にさかのぼり、収穫物に感謝するという風習からきているようです。

日本は永く農業国として栄え、その収穫物は神々からの恵みであると考えられていたことから、五穀の収穫を祝う風習は長い伝統を持っています。

戦後、皇室行事から切り離され、広く勤労を祝う日として生まれ変わった勤労感謝の日ですが、農業だけでなく様々な形の労働を尊ぶ日として現代に根付きました。

今でも新嘗祭は皇室行事として行われています。そして今年は平成の世にあって、最後の新嘗祭となりました。ちなみに、新天皇が即位して初の新嘗祭は、大嘗祭(だいじょうさい)と呼ばれています。

勤労感謝の日を顧みると、日本の伝統や風習にまで行きつくのでした。

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野焼きについて

2018年10月30日

田や畑でのいわゆる野焼きは、日本の田舎の田園風景として、昔からよくみられるものです。が、厳密には、野外で物を償却する行為は、廃棄物処理法で禁止されています。

とはいえ、正月のしめ縄やお札などを燃やす行為は、慣例として行われてきた伝統があります。このような場合まで違法としては妥当ではありません。そこで、法も、「やむを得ない場合」には例外的に焼却行為を認めています。農家が田や畑で行う野焼きについてもこの例外が適用され、認められる行為といっていいでしょう。

野焼きが例外として合法的に行われるにしても、他の市民との軋轢など、現代的課題は避けられません。都市化が進む中、農家と他の市民との相互理解が求められています。農家としては、燃やす量や方法を工夫するなど、害の及ばない野焼きの仕方が求められています。

原初的風景が見られなくなるのも時代の趨勢(すうせい)なのかもしれません。

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広島3連覇

2018年09月29日

セ・リーグのペナントレースを制し、広島が3連覇を決めました。巨人以来の快挙らしいです。

広島の投手陣は、先発の野村、大瀬良、アドゥア、そして、抑えの中崎など安定していました。また、打者では、丸、鈴木、菊池といった好打者強打者が揃い、新井などベテランも活躍して強力でした。投打ともセ・リーグで抜けている存在で、優勝するのにふさわしいチームなのは間違いないです。

私が特に注目したいのは、バティスタ、フランスアといったドミニカ出身の選手達です。広島は、ドミニカ共和国にカープアカデミーを擁し、育成には定評があります。両選手ともアカデミーの出身です。カープアカデミーはメジャーリーグのチームに倣い、1990年に6億円を投じて作られました。アカデミーではハングリーな選手たちが切磋琢磨し競い合い、そこでの競争は相当激しいみたいです。広島にも、ドミニカの選手達にも、ウインウインなアカデミーは、これからも有力な選手を輩出するでしょう。

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金足農業の活躍

2018年08月28日

大阪桐蔭高校の優勝で終わった100回記念大会の甲子園ですが、その優勝校より注目を集めたのが、準優勝校の金足農業高校でした。

金足農業のエース、吉田君の投球は見事でした。決勝こそ打たれましたが、今大会NO1の好投手だったと思います。

金足農業が注目されたのは、東北秋田の県立高で、しかも農業高校だからだと思います。強豪私学がひしめく昨今の高校野球で、県立の農業高校が勝ち続けるのはそう簡単なことではないでしょう。野球ファンも自ずと判官びいきになったのかもしれません。

それと今大会は、能力の高い選手が多かったように思います。吉田君だけでなく、大阪桐蔭の根尾君や藤原君はすぐにプロで活躍できるくらいのポテンシャルを持っている選手だと思います。また、2年生以下の下級生にも良い選手がたくさんいました。来年の大会も楽しみです。

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100回目の甲子園

2018年07月26日

今年の夏に行われる甲子園大会はちょうど100回目となり、記念の大会となります。各地で予選が繰り広げられ代表校も続々と決まりつつあります。

茨城県大会は7月7日から同25日までの日程で行われ、土浦日大が2年連続で全国大会の切符を手にしました。

ところで、今年は異常に暑く、各地で記録的な猛暑となっています。そんな中高校野球は行われているので、当然、選手には厳しい環境となっています。

この暑さによって、選手たちのパフォーマンスはかなり落ちているのではないか懸念があります。暑さによって、集中力や体力が奪われ、本来の力を発揮できない選手もいることでしょう。

例えば、雨の中で試合をするのと、35度以上の気温の中試合するのとを比べると、後者の方が選手にとってきついように思えます。雨がある程度降っている場合、試合が中止になるのですから、暑さが、35度を超えるような場合には、同じように中止してもよいのではないでしょうか。あるいは、暑い時間を避けて試合をするなどの対処が必要かもしれません。

夏の高校野球も100回の節目を迎え、いろいろと改善する余地がありそうです。

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部活動の時短について

2018年06月29日

スポーツ庁は、今年3月、ガイドラインを発表し、適切な休養日を設定するなど、運動部活動の指針を策定するよう都道府県に求めました。教員の負担の軽減や、生徒のケガの防止などを目的としたものです。

これをうけて、さきごろ、茨城県教育委員会は、朝練習を原則禁止するガイドラインを策定しました。

高校生の部活動についていえば、平日の活動時間を2時間、休日の活動時間を4時間と明記するなど具体的な対策を講じています。

長時間の練習を強いるいわゆるブラック部活動の問題化、さらには教員の働き方改革など、全国的な課題に対処するための施策ということでしょう。現実の課題をクリアする対策として、部活動の時短はある程度やむを得ない部分があるとは思います。しかし、部活動は、それぞれの競技の優劣を競うためだけにあるのではありません。そこには、人格形成にかかわる教育的側面もあることでしょう。部活動は、中学生や高校生といった多感な時期を迎えた子供たちにとって、重要な人格形成の資源的役割を果たしていると思います。ですから、そのあたりを含め、適正な部活動の在り方を総合的に捉えて、長期的な展望を持って対策をとったほうがよいのではないかと思っています。

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円満調停、同居調停とは?

2018年05月30日

離婚に関する調停として、離婚調停は、最もよく耳にするものだと思います。

離婚を希望する夫婦の一方(または双方)が、家庭裁判所に離婚を求めて調停を申し立てるというものです。離婚の協議がまとまらない場合あるいはそもそも話し合いにならない場合に利用されるものです。

一方、別居した夫婦のうち一方が、夫婦関係を修復したい場合、円満調停を申し立てることがあります。円満調停とは円満な夫婦関係を取り戻すために、その話し合いの場として、家庭裁判所に申し立てる調停です。

離婚調停と円満調停は、いずれも家庭裁判所における「夫婦関係調整調停」という点で共通しています。申立の趣旨が、離婚か、円満か、という違いがあるにすぎません。円満調停の場合、当分の間別居するという内容の調停で合意することもありますし、調停するうちに、離婚の話し合いがなされ、離婚が成立することもあります。離婚調停で話し合いがまとまらない場合、離婚の裁判に至ることもあります。

また、別居したものの、夫婦の一方が別居に納得しない場合、同居を求める調停を申し立てることがあります(同居調停。調停でも話し合いがまとまらない場合は、審判という形で、家庭裁判所が、同居を認めるのが相当かどうか判断してくれます。が、強制力まではありません。

円満調停と同居調停は、あまり馴染みがないかもしれませんが、場合によっては、当事者の話し合いを、家庭裁判所という第三者を通じて行うことで、夫婦関係の修復に役立つこともあるでしょう。もう少し周知されてもよいのかもしれません。

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受刑者が逃亡中です

2018年04月29日

愛媛県にある松山刑務所大井造船作業所から110番通報があったのは4月8日のことです。いわく「受刑者がいなくなった」と。

それから3週間もたつのに、逃げた受刑者は見つかっていません。どうやって逃げたのかとか、なぜ逃げたのかとか、警察が捜索しているのになぜまだ見つからないのか等々、多くの疑問はありますが、ここでは、逃亡に関する法的問題点に触れてみたいと思います。

受刑者が刑務所から逃亡すれば、逃走罪(刑法97条)が成立します。また、逃走にあたって、塀を壊すとか、鉄格子を壊すなど、逃げるのに何か壊したりしていると、加重逃走罪(刑法98条)という、より重い犯罪が成立します。

今回の事件が起きた大井造船作業所は、開放施設で、塀とかはない刑務所のようですから、受刑者が逃げる際、何かを壊したりすることはなかったのだと思います。したがって、受刑者には、(単純)逃走罪が適用されます。

ちなみに、受刑者が逃げているのを知りながら、逃走を容易にするために、逃走資金を与えたり、移動手段を提供したりすれば、このような援助をした人も、逃走援助罪(刑法100条)で罰せられてしまいます。

現在逃げている、受刑者は服している刑に加え、逃走罪による刑も受けなければなりません。また、二度と大井造船作業所のような開放施設には収容されないでしょう。つまり、代償はそれだけ大きいといえます。早く見つかるのが、周りの人のためだけでなく、本人のためでもあると思いますが・・・・・・。

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タイブレーク制導入

2018年03月27日

今春のセンバツ高校野球大会からタイブレーク制が導入されました。延長12回まで通常の形式で試合を行い、延長13回からは、無死1、2塁から攻撃を始め、試合を決着させる方式です。

要するに、試合が膠着してなかなか決着がつかない場合、延々と延長戦を戦うのではなく、人為的に攻撃のチャンスを作って、決着を早めようということです。タイブレーク制導入の背景には、選手の疲労・消耗を防ぎ、できるだけ負担を減らそうという意図があります。とりわけ、一人の投手が長いイニングを投げて疲労するのを減らす考えがあるのでしょう。導入には、やむを得ない面があると思います。

現代の高校野球は、選手層の厚さが勝敗を左右し、とりわけ投手の数の豊富なチームが有利になっています。昔ながらの、エースで4番を打つ選手だけが活躍するワンマンチームは減っています。

選手層の厚さで、公立校は、私立校に劣っています。甲子園大会は、良い選手がたくさんいる私立校が優勝を競い合っている、というのが現状です。

タイブレーク制導入は、一人の抜きんでたエースが活躍するチームには朗報なのかもしれません。肩への消耗を減らし、連投が多少なりともしやすくなるからです。個人的には、エースの連投は甲子園の伝統と言えなくもないと思いますので、タイブレーク制が投手にとって、いいように作用すれば、それはそれでよいと思います。

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冬季オリンピック

2018年02月27日

25日、韓国の平昌(ピョンチャン)で開催されていた冬季オリンピック大会が閉幕しました。

冬季オリンピックは1924年に始まり、太平洋戦争中を除いて、4年に一度開催されています(リレハンメル大会は夏季オリンピックとの調整上2年後に行われています。)。

今回の平昌(ピョンチャン)オリンピックは、冬季オリンピックとして23回目になるそうです。日本では、1972年の札幌、1998年の長野と過去2回行われています。今後、日本にも大会招致するような話がありますが、次回の冬季オリンピック大会は中国の北京(ペキン)で開催されるので、次々回にアジア地域で3連続開催するのは難しいかもしれません。

ところで、肝心の競技に関してですが、冬季大会の競技は馴染みのないものが多く、ルールもよくわからないこともあって夏季大会ほどの盛り上がりはないように思えます。が、ルールがわからないなりに楽しめるものも多く、私もそれなりに楽しめました。例えば、カーリングとか、(スケートの)団体パシュートなどですね。

日本は、過去最高のメダル数を獲得したそうで、冬のスポーツもこれからさらに盛り上がり、競技者も増えることでしょう。良いことだと思います。

個人的には野球の季節に向かい気分もいくらか高揚しています。

ということで、野球の話はまた今度。

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選抜出場校決まる

2018年01月30日

1月26日、センバツ高校野球大会の出場校36校が決まりました。

今大会は90回の記念大会ということで、例年の出場校数32から4校増えて、36校となりました。初出場は10校のようです。

近年の傾向ではありますが、公立校の出場は少なく、10校にも満たないようです。

大会は3月23日からなので、あと二か月近くあります。高校生の年代ではわずかの間に実力が大きくアップすることもありうるので、最後まで練習に励み、ベストなプレーをみせてほしいと思います。

個人的には、関西地区から選抜された京都府立乙訓(オトクニ)高校になんとなく注目しています。理由は特にありません、なんとなくです。

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